底地は負動産なのか?│売れにくい条件をチャンスに変える不動産売却(11)

底地とは?売却しづらい理由や方法をご紹介

不動産売却のなかでも、特に「売却が難しい」と言われる土地の一つに「底地(そこち)」があります。日常生活ではあまり聞き慣れない言葉ですが、地主様にとっては代々引き継いできた大切な資産であることが多いものです。しかし、いざ手放そうとすると、一般的な土地とは異なる複雑なルールが壁となり、思うように進まないケースが少なくありません。

この記事では、底地がなぜ売却しづらいと言われるのか、その理由や所有し続けるリスク、そして賢く売却するための具体的な方法を解説します。

目次

底地とは?なぜ自由に売却できないのか

底地とは、一言で言えば「借地権(しゃくちけん)が設定されている土地」のことです。一般には「貸地(かしち)」と呼ばれることもあります。土地の所有権自体は地主様にありますが、その土地を実際に利用し、建物を建てて居住する権利は、地代(ちだい)を支払っている借地人が持っています。つまり、一つの土地の上に、地主様が持つ「底地権」と、借地人が持つ「借地権」という二つの権利が重なって存在している状態です。
【相続手続き相談室】用語集「底地」とは

地主様であっても、借地人の承諾なしに土地を自由に利用することはできません。建物を勝手に建て替えたり、第三者に貸し出したりすることも制限されるため、「自分の土地でありながら自由が利かない」という特殊な性質を持っています。このように権利関係が複雑に絡み合っていることから、買い手にとっては「購入しても自由に活用できない土地」と映り、資産価値が低く評価されがちです。これが、底地の売却が難しいとされる最大の理由です。
売れにくい条件をチャンスに変える不動産売却シリーズ

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底地を所有し続けるメリットとデメリット

底地を所有する最大のメリットは、長期間にわたり安定した地代収入が見込める点にあります。一方で、借地契約は数十年に及ぶことが一般的であり、一度貸し出すと「土地を返してほしい」と思っても、簡単に立ち退いてもらうことはできません。そのため、周辺の地価が上昇しても、その恩恵を十分に受けられないまま、資産の活用方法が固定されてしまうという側面があります。

デメリットとして特に深刻なのが、税負担と収益性のバランスです。地主様には毎年、固定資産税や都市計画税の支払い義務がありますが、受け取っている地代が低い場合、税金を差し引くと手元にほとんど残らないケースも珍しくありません。

さらに、相続が発生した場合には、換金性が低いにもかかわらず相続税の課税対象となるため、納税資金の確保に苦労することがあります。結果として、次世代に複雑な権利関係を引き継がせてしまい、将来的なトラブルの原因になりやすい点も大きな課題です。

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底地を売却するための方法

底地は売却しづらいと言われがちですが、適切な方法を選べば価値を最大化できる可能性もあります。最も現実的でスムーズな方法は、現在の借地人に底地を買い取ってもらうことです。借地人にとっては、底地を取得することで土地が完全な「所有権」となり、地代の支払いが不要になります。金融機関からの融資も受けやすくなるため、借地人側にも大きなメリットがあり、市場価格に近い条件で合意できるケースが少なくありません。

もう一つの有効な手段が、借地人と協力して「底地権」と「借地権」をセットにし、第三者へ売却する方法です。権利を一本化して「通常の土地」として売り出すことで、買い手の選択肢が大きく広がり、それぞれを単独で売却する場合よりも高値が期待できます。

さらに、土地の一部と借地権の一部を交換し、土地を分ける「等価交換(分筆)」という手法もあります。この方法では、地主様と借地人の双方が、面積は小さくなっても「自由に使える土地」を取得でき、その後の売却や活用がしやすくなる可能性があります。

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まとめ:底地のお悩みは専門的な視点での解決が必要

底地は、地主様が自由に利用できないという制約がある以上、一般的な不動産市場では流通しにくいのが現実です。しかし、借地人との誠実な交渉や、権利関係を整理する専門的な手法を用いることで、単なる「貸地」を価値ある資産へと転換することは十分に可能です。相続によるトラブルを未然に防ぐためにも、早い段階で出口を考えておくことが将来の安心につながります。

司法書士事務所を母体とする不動産会社「中野リーガルホーム」では、不動産売買の仲介にとどまらず、底地特有の複雑な権利調整や登記手続き、借地人との交渉サポートまで一貫して対応しています。法律の専門家としての視点を活かし、地主様と借地人様の双方が納得できる円満な解決を目指します。中野区や東京23区で底地の扱いにお悩みの方は、まずは無料相談で現状をお聞かせください。
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初回投稿日: 2023年8月26日
最終更新日:2026年1月13日

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