不動産の共有はよくないって聞くけどなぜ?

Q不動産の共有はよくないって聞くけどなぜ?
A

名義人同士で意見の食い違いなどが発生すると、売却をしたり賃貸に出すことが難しくなるためです。

共有とは「半分ずつ使える」という意味ではない

たとえば、親が亡くなり、兄弟2人で実家を相続し、それぞれ2分の1ずつ共有することになったとします。

多くの人は、「家を半分ずつ持っている」とイメージしますが、これは正確ではありません。実際には、「家全体に対して、それぞれが2分の1の権利を持っている」という状態です。兄も弟も、家全体について口を出せる権利を持っている。ここが共有のややこしいポイントです。

ケーキを半分に切って分けるような話ならシンプルですが、不動産は切り分けられません。そのため、「自分の半分だけ好きに使う」ということができないのです。

何かをしようとすると話が止まる

共有不動産では、大きな行動をしようとすると問題が起きやすくなります。
兄が「もう使わないから売りたい」と考えても、弟が「思い出があるから売りたくない」と言えば、売却はできません。兄が「リフォームして貸そう」と提案しても、弟が反対すれば話は進みません。弟が「自分が住みたい」と言っても、兄が「じゃあ家賃を払って」と言い出せば、そこから揉め始めます。

現金なら、100万円を50万円ずつ分ければ終わりです。しかし、不動産は一つしかないため、全員の意見が一致しない限り、前に進めないという特徴があります。これが共有が敬遠される大きな理由です。

時間が経つと共有者が増えていく

共有の問題は、時間が経っても絶えません。
兄弟2人で共有していた不動産も、兄が亡くなれば、その持分は兄の配偶者や子どもに相続されます。弟が亡くなれば、弟の家族が関わってきます。

こうして、最初は2人だった共有者が、5人、10人と増えていくことは珍しくありません。中には、「顔も知らない親戚」が共有者になっているケースもあります。連絡が取れなければ、話し合いすらできません。

この状態になると、不動産は動かせないまま放置され、誰も得をしない「負の遺産」になってしまいます。そのため専門家の間では、共有を「時限爆弾」と表現することもあります。

自分の持分だけ売れば解決?

では、自分の分だけ売ればいいのでは?と考える人もいます。法律上、自分の持分だけを売ることは確かに可能です。しかし、ここには大きな落とし穴があります。

家の半分だけを買っても、もう半分の持ち主と相談しなければ何もできません。普通の人が、そんな不動産を買いたいと思うでしょうか。ほとんどの場合、買い手は現れません。

そこで登場するのが、共有トラブルを専門に扱う業者です。 こうした業者は持分を安く買い取り、残った共有者に対して「あなたの持分も売ってください」と強く交渉してきます。応じなければ、裁判所に「共有物分割請求」を申し立てることもあります。

裁判になると、不動産は売却され、代金を分けるという結論になることが多く、「住み続けたい」という希望が通らなくなる可能性もあります。

友達と2人でゲーム機を共有していると想像してみてください。そのうち一人が「自分の半分の権利を売る」と言い出したらどうでしょう。

知らない人が突然現れて、「ゲーム機を売ってお金にしよう」「もう半分も売って」と言ってきたら、落ち着いて遊べるはずがありません。 不動産でも同じことが起きているのです。

不動産の共有を避けるためにできること

一番の対策は、相続のときに「とりあえず共有」にしないことです。誰が不動産を相続するのかを決め、他の人は預貯金などで調整するだけで、将来のトラブルを大きく減らせます。

すでに共有状態になっている場合でも、早めに解消を検討することが重要です。時間が経つほど関係者が増え、話し合いは難しくなります。

不動産の共有がよくないと言われるのは、意見が合わなければ何もできず、時間が経つと関係者が増えて収拾がつかなくなるからです。

持分だけを売ることも可能ですが、残された人に大きな負担がかかるケースが少なくありません。共有は「平等そう」に見えて、実は不平等とトラブルを生みやすい仕組みです。

相続で後悔しないためにも、最初から共有を作らない工夫と、早めの専門家相談が大切です。

共有不動産でお困りの方は、司法書士事務所が母体の中野リーガルホームにおまかせください。状況の整理から一緒におつきあいします。

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Q.不動産の共有はよくないって聞くけどなぜ?
A.名義人同士で意見の食い違いなどが発生すると、売却をしたり賃貸に出すことが難しくなるためです。
例えば2人で土地の2分の1ずつを共有している場合、土地を2つに割って各々が2分の1ずつ持っているということではありません。

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